テレビの力とオンラインの醍醐味

私はオンラインを見ているとき必ずイヤホンしているんですけど、皆さんはどうなのでしょうか。(以下無駄に長い)
某動画サイトとかの短い映像を見るときはイヤホンの必要性をあまり感じないんですけど、オンラインって∞のような舞台ではなく学校の教室がスタジオですから出演者もあまり声を張らずに比較的普段のトーンに近い喋り方に図らずもなるわけで(その素に近い感じが売りでもありますね)、そうなるとイヤホンのほうが音をとりやすい気がするんですよね。ただそうなると弊害もあるわけで、急に大きな声や物音を出されると「っ…!」と鼓膜に多少の衝撃が与えられたりします。
ただこれはラジオを同じでやっていくうちに向こう側も学んで少なくなるでしょう。なので私がそれ以上に気になるものが「喋り方・コンビの仲良し度」です。よくテレビとラジオじゃ印象の違う芸能人がいますが、そりゃ当然です規模も影響力もテレビと比べて小けりゃ視聴者の目に晒されることもない。内輪の雰囲気満載で「お前ヒゲくらい剃ってこいよー」なんて会話もよく聴くってもんです。そんな雰囲気がラジオの良さでもありますし、ある程度まったりしていても番組自体の長さは知れてるわけでその間にCMもばんばん入りますし番組としては成立するわけです。
しかしオンラインとなるとそのラジオ的な雰囲気を引きずったままでありながら映像は配信されていてそれをほぼCMなしの2時間。もちろんテレビのようにガヤの技術や振られたときのコメントの上手さは意味をなさないしラジオのようにまったりトークに終始するわけにもいかない。そこで重要なのはトークのおもしろさかな?と思うわけですが、それ以前に気になったのは喋り方。TVでは気にならなかったけどオンラインでは聴くに耐えない方が数人いました。まぁそういう喋り方の人はトーク内容もさほどおもしろくなかった気がするのでそこに関係性はあるんでしょうけども。よく電車の中とか居酒屋等の人ごみで意思はなくても他人の会話が聞こえてしまうなんて状況がありますが、そんなときに「あー聴くに耐えん」と思ってしまうまさにそういう状況。(まぁ自分ももしかしたら他人にそう思われてるかもしれませんけど)
あともう一つ、コンビの仲良し度。これは別にプライベートも仲が良いとか今でも誕生日プレゼント交換してるんだってーなどという至極どうでもいい話ではなく、コンビ2人きりのトーク(会話)の中での意思疎通の問題です。オンラインって見てて思うけど余計な効果音とか編集がないからその場の雰囲気が良くも悪くもダイレクトに伝わってきます。するといくら芸人でも心のうち(喜怒哀楽)がかなりはっきり伝わってきちゃうんですよね。ラジオならまだ隠し通せたものが、映像があることによって表情でかなり読み取れちゃうわけです。いや今更ながらテレビの力ってすごいなぁと思いました。オンラインのように極限まで色んなものを排除すると誤魔化しがきかないってことがよくわかりました。芸人にとってはこわいだろうな。というわけで、今までは芸がおもしろければコンビ中が悪くたって会話がなくたっていいじゃないかと思ってましたけど、オンラインという媒体ではそうは言ってられないかも。